クラスタについて

OSS

クラスタシステムのサポート

オープンソースのクラスタソフトウェアは、もちろん無償で利用することができます。しかし、必要に応じてサポートを購入することもできます。ここでは、オープンソースのクラスタソフトウェアをサポート付きで利用する方法について紹介します。

サポートレベル

クラスタソフトウェアのサポートのレベルは、購入するサポートによってまちまちです。

  • バイナリパッケージの提供
  • セキュリティ情報、バグ情報などの情報提供
  • インストレーションのサポート
  • 利用法に関するQ&A
  • 障害発生時の相談窓口
  • バグによる障害の場合のバグ改修の保証

一般的に、サポートレベルが高ければ高いほど、サポート費用は高額になります。サポートを購入する場合には、どのサポートが受けられるのかを確認し、適切なものを選びましょう。

サポートのご紹介(昇順)

DesigNET Open Smart Assistance外部サイトへ

株式会社デージーネットが提供するサポートです。Pacemaker、Heartbeat、corosync、DRBDなどを利用して、クラスタシステムを構築し、運用中のサポートも提供します。

障害時のリモートログインによる原因解析サービス、各種サポート窓口への問い合わせによる問題解決などのサポートを提供します。クラスタソフトウェアそのものをサポートしないため、Libit Cluster Stack Supportや、RedHat、SuSEなどのサポートと組み合わせて利用します。

このサポートは、システム管理者の補助的な役割を担います。システム管理者に替わって障害を解析し、各種サポート窓口と交渉しながら、障害を回避するための方法を見つけます。クラスタの仕組みや、詳細な技術情報を知らないシステム管理者の方でも、安心してクラスタサーバを利用できるようにするためのサポートです。

比較的低価格なRedHat、SuSEなどのサポートと組み合わせることで、リーズナブルなコストで高いサポートサービスを受けることができます。

Linbit Cluster Stack Support外部サイトへ

Linbit社の提供するDRBDを中心としたサポートメニューです。バイナリパッケージの提供だけでなく、サポートグレードによっては、PacemakerやHeartbeatのサポートを受けることもできます。日本では、株式会社サードウェアがLINBIT社の総代理店として、商用サポートやトレーニングを提供しています。そのため、システム構築方法を学ぶためのセミナーなど、幅広いサポートを受けることができます。

RedHat Enterprise Linux High Availability Addon外部サイトへ

RedHat Enterprise Linuxに、High Availability機能をアドオンするパッケージです。Pacemakerやcorosyncが採用されています。RedHat から提供されるバイナリパッケージを利用できます。さらに、セキュリティ、バグ修正、拡張機能などのサービスを受けることができます。

RedHat Enterprise Linuxのサブスクリプションに対して、比較的低価格なアドオンの費用を支払うだけでサポートが受けられる手軽さがあります。

SuSE Linux Enterprise High Availability外部サイトへ

Novell社が提供するSuSE Linux Enterprise Serverで、High Availability機能を利用するための製品です。Pacemaker、Heartbeat、DRBDなどが採用されています。ベーシック、スタンダード、プライオリティの3つのサポートレベルから選択することができます。バイナリパッケージやアップデートだけでなく、バグ修正などのサポートも受けることができます。

参考情報