OSSのクラスタ管理用GUI「Hawk」
Hawk(HA Web Konsole)とは、PacemakerによるHAクラスタの管理GUIです。Hawkプロジェクトの目標は、クラスタリソースの設定、管理、監視等を含むHAクラスタの完全なインタフェースを作成することです。Hawkは、GNU GPL v2のライセンスのもとでオープンソースソフトウェアとして公開されています。Hawkは、日本語表示をサポートしています。
また、HawkはSUSE Linux Enterprise High Availability Extensionで採用されています。Hawkを使うことで、Pacemakerのコマンドなどを使わず、GUIから直感的にHAクラスタの管理を行うことができます。
クラスタ管理用GUI Hawkの機能
Hawkでは、次のような機能を実装しています。
クラスタ状態の表示
Hawkの「状態」画面では、以下の状態を管理GUIから監視することができます。
- リソース
- 登録されているリソースの一覧
- リソースが起動されているノード
- ノード
- 登録されているノードの一覧
HAクラスタ管理操作
クラスタの開始、停止、リソースの移動、ノードのスタンバイ、ノードのメンテナンス等のHAクラスタ管理操作を管理GUIから行うことができます。
クラスタリソース、制約、クラスタプロパティの設定
クラスタリソースの追加、変更や、制約の管理、クラスタプロパティの設定等を管理GUIから行うことができます。
クラスタの動作や以前の失敗を分析するための履歴エクスプローラ
Hawkの履歴エクスプローラは、指定した期間のログを収集して表示させることができます。そのため、クラスタに問題が発生した際には収集したログを分析することで原因を解析することができます。
また、ログの収集期間なども管理GUIから設定できます。